最強の孫子

発売日 2001.11.21
著者 守屋淳
判型 四六判/並製
ページ数 328
ISBN 978-4-534-03325-3
価格 ¥1,620(税込)

『孫子』は決して過去の書物ではない。時代、洋の東西を越えて今でも読み継がれている。本書は、古臭い中国古典の話や孫子の言葉ばかりでなく、将軍列伝、現代の米軍、そして戦いとは何かについて、豊富な事例と図解をまじえて著した、『孫子』の解説本である。

≪章立て≫
序章 なぜ現代でも愛され、読まれ続けるのか
第1章 『孫子』不敗戦略の全貌
第2章 『孫子』の名言──判断の幅を広げるために
第3章 『孫子』を学んだ名将・偉人列伝
第4章 他の兵法書・戦略書に見る「戦い」とは

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章立て

序章 なぜ現代でも愛され、読まれ続けるのか

 1 『孫子』──現代の名指揮官も愛読する戦略の書 16

 2 誰がどのような状況で書き記したのか 20

 3 二通りの『孫子』活用法 23

第1章 『孫子』不敗戦略の全貌

 1 何のために戦うのか 28

 2 目的を掛け違えた戦争 32

 3 国益のための短期決戦 34

 4 なぜ不敗が重要なのか 38

 5 戦うか否かをどう判断するか 42

 6 「引く」、「逃げる」の意味 46

 7 戦闘前の準備がいかに大切か 48

 8 相手を騙して自分を弱く見せる 50

 9 情報戦を制するには 52

 10 情報の真贋を見抜くには─寄生の法則 56

 11 まず、主導権を握る 60

 12 主導権のもう一つの鍵 64

 13 戦力の劣る状況下で戦うには 66

 14 「死地」という切り札 70

 15 「勢い」の法則とは 74

 16 彼我の勢いを操るには 78

 17 非常時と平時の違いを知る 80

 各篇の概略について 84

 [コラム]プロ野球の監督と『孫子』(1)──長嶋監督 88

第2章 『孫子』の名言──判断の幅を広げるために

 〈戦いの前に・目的と理想〉

 1 よく攻むる者には、敵、その守る所を知らず(虚実篇) 90

 2 兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり(始計篇) 92

 3 兵は拙速を聞くも、いまだ功の久しきを睹ざるなり(作戦篇) 95

 4 勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝ちを求む(軍形篇) 98

 5 勝つべからざるは己に在るも、勝つべきは敵に在り(軍形篇) 100

 6 一日に千金を費やして、然る後に十万の師挙がる(作戦篇) 102

 7 彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず(謀攻篇) 104

 8 戦勝攻取してその功を修めざるは凶なり(火攻篇) 106

 9 兵を用うるの法は、国をまっとうするを上となし、国を破るはこれに次ぐ(謀攻篇) 109

 10 百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり(謀攻篇) 112

 11 上兵は謀を伐つ。その次は兵を伐つ(謀攻篇) 115

 12 必ず全きを以って天下に争う。故に兵頓れずして、利全かるべし(謀攻篇) 118

 〈勝つための戦略〉

 13 兵は詭道なり(始計篇) 120

 14 卑にしてこれを驕らず(始計篇) 122

 15 能なるもこれに不能を示す(始計篇) 126

 16 その無備を攻め、その不意に出づ(始計篇) 128

 17 若かざれば、則ち能くこれを避ける(謀攻篇) 130

 18 昔の善く戦う者は、先ず勝つべからざるを為して、以って敵の勝つべきを待つ(軍形篇) 132

 19 戦いは、正を以って合し、奇を以って勝つ(兵勢篇) 134

 20 善く奇を出だす者は、窮まりなきこと天地の如く、竭きざること江河の如く、終りてまた始まるは、日月これなり(兵勢篇) 137

 21 善く戦う者は、人を致して人に致されず(虚実篇) 139

 22 兵の形は水に象る。水の形は高きを避けて下きに趨く(虚実篇) 142

 23 迂を以って直となし、患を以って利となす(軍争篇) 144

 24 その疾きこと風の如く、その徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し(軍争篇) 146

 25 囲師には必ず闕き、窮寇には迫ることなかれ(軍争篇) 149

 26 先ずその愛する所を奪わば、則ち聴かん(九地篇) 151

 〈勝つ組織・リーダーとは何か〉

 27 将とは、智、信、仁、勇、厳なり(始計篇) 154

 28 輔周なれば、則ち国必ず強く、輔隙あれば、則ち国必ず弱し(謀攻篇) 157

 29 君命に受けざる所あり(九変篇) 159

 30 智者の慮は必ず利害に雑う。利に雑えて務め信ぶべきなり。害に雑えて患い解くべきなり(九変篇) 161

 31 廉潔は辱むらるべきなり(九変篇) 164

 32 進んで名を求めず、退いて罪を避けず(地形篇) 166

 33 卒を視ること嬰児の如し、故にこれと深谿に赴くべし(地形篇) 168

 34 これを亡地に投じて然る後に存し、これを死地に陥れて然る後に生く。それ衆は害に陥れて、然る後に能く勝敗をなす(九地篇) 170

 35 善く兵を用うる者は、譬えば率然の如し(九地篇) 172

 〈敵を知る・諜報の原則〉

 36 爵禄百金を愛みて敵の情を知らざる者は、不仁の至りなり(用間篇) 174

 37 明君賢将の動きて人に勝ち、成功、衆に出づる所以のものは、先知なり(用間篇) 176

 38 三軍の事、間より親しきはなく、賞は間より厚きはなく、事は間より密なるはなし(用間篇)

 聖智に非ざれば間を用うること能わず。仁義に非ざれば間を使うこと能わず(用間篇) 178

第3章 『孫子』を学んだ名将・偉人列伝

 1 二人の孫子──二十世紀の新発見 182

 2 孫武(1)──部下を死地に陥れるノウハウ 184

 3 孫武(2)──攻めるときと力を蓄えるとき 188

 4 孫ぴん(1)──根本原理を見る目 190  ※「孫ぴん」の「ぴん」=つきへんに「賓」

 5 孫ぴん(2)──わざと愚かに見せる 193

 6 孫ぴん(3)──弱さを装って敵の勢いを空回りさせる 195

 7 韓信──臆病者という仮面 198

 8 曹操──文武両道の英傑 201

 9 諸葛孔明──不敗を目指した悲劇の知将 204

 10 司馬仲達──臨機応変の天才 207

 11 呂蒙──書を通じ猛将から謀将へ 210

 12 李靖──唐王朝建国の立役者 213

 13 毛沢東──戦乱の申し子 216

 14 吉備真備──道真と並ぶ学識者 219

 15 八幡太郎義家と大江匡房──源氏一門の祖と名家の神童 222

 16 楠木正成──合理的思考に忠実だった武将 225

 17 毛利元就──外交・策略の天才 228

 18 武田信玄──戦国最強軍団の将 231

 19 徳川家康──謀略の古狸 234

 20 由比正雪と山鹿素行──謀反と討ち入り・太平を揺がした二人の兵学者 236

 21 吉田松陰と高杉晋作、久坂玄瑞──師から弟子へ、維新の原動力となった『孫子』 241

 22 秋山真之──T字戦法によってバルチック艦隊撃破 248

 23 東郷平八郎──世界に名を馳せた歴史的司令官 252

 24 ナポレオン──戦争が巧みすぎた悲劇の将軍 255

 25 ホー・チ・ミン──日、仏、米に勝ち抜いた巨人 260

 26 マハティール──辛辣かつ柔軟なアジアの宰相 264

 27 シュワルツコフと湾岸戦争──近年でもっとも『孫子』を活用した将軍と戦争 266

 28 ビル・ゲイツとコンピュータ業界──好機と死地の相関関係 272

 29 孫正義──独創的な「孫の二乗の兵法」 276

 30 現代の経営者と『孫子』──コンピュータ業界、上山保彦氏、中條高徳氏 278

 [コラム]プロ野球の監督と『孫子』(2)──森監督 282

第4章 他の兵法書・戦略書に見る「戦い」とは

 1 孫ぴん兵法──古代そのままの荒々しさ 284

 2 呉子──『孫呉』として称される代表的兵法書 286

 3 尉繚子──死屍累々の兵法書 288

 4 六韜──古代兵書の百科事典 290

 5 三略──『老子』にも通じる実戦以前のノウハウ 292

 6 李衛公問対──『孫子』をさらに深める解釈 294

 7 司馬法──長期的視野に立ったモラル 296

 8 諸葛亮集──名軍師ならではの将と人材の条件 298

 9 三十六計──詐欺と謀略の集大成 300

 10 持久戦論──マルクスと中国古典の出会い 302

 11 戦術論、君主論、リウィウス論──中国古典と酷似した思想 304

 12 戦争論──西欧戦略論のバイブル 308

 13 戦略論──『孫子』と西欧の出会い 312

 14 オペレーションズ・リサーチ(運用研究)──ランチェスターと線形計画法 314

 15 ゲームの理論──完全に理性的なプレーヤーたちのジレンマ 317

著者プロフィール

守屋淳

もりや・あつし
1965年東京生まれ。早稲田大学文学部卒。書店勤務を経て著述業で独立。中国文学研究家・守屋洋氏は父。著書に『最強の孫子』『活かす論語』(日本実業出版社)、『中国古典の名言録』(東洋経済新報社)、洋氏との共著に『全訳「武経七書」』<全三巻>(プレジデント社)など多数。

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