Aさんと仕事をするとサクサク進むのに、Bさんと仕事をすると進行が遅くなる。
Cさんといるとリラックスできるのに、Dさんといるとイライラしてしまう――。

このように誰を相手にするかによって、物事の結果が違うと感じることはありませんか?

人間関係には「相性のよしあし」がつきものです。かといって、会社員であれば「この人とは気が合わないから一緒に仕事はしない」というわけにはいきませんし、男女の関係であれば「結婚したけど相性が悪いから速攻で離婚」というのも賢明な選択とはいえないでしょう。

ここではカリスマ占星術師として名高いキャメレオン竹田氏と松村潔氏の共著『占星術が教えてくれる 相性のひみつ』から、占星術のキホンと「相性」にまつわる星の組み合わせを探ります。

12星座占いは、その人の性質の10分の1しかあらわしていない

相性のひみつをひも解く前に、占星術を活用する際の大前提を知っておく必要があります。

まず、私たちがテレビや雑誌などでよく見聞きする「12星座占い」の内容は、その人の性質を100%示したものではないということです。実は10個の天体の中の太陽という一つの天体だけを基にした、非常に大雑把な占いなのです。

たとえば誰もがご存知の安倍晋三首相は1954年9月21日生まれ。12星座でいえば乙女座になります。

ただ、12星座は「その人が生まれたときに太陽が何座の位置にいたか」を示したものです。実際には、太陽のほかにも、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星と、10天体分それぞれに星座があり、それを総合的に判断して、その人の性質を分析していく――これが真の占星術といえます。

先の安倍首相であれば以下のようになります(星座の導き出し方は本稿のテーマではないので、ここでは割愛します)。
図3
安倍首相の場合、乙女座は太陽星座のみ。むしろ蟹座の割合が多いくらいです(月、木星、天王星は蟹座)。

仮にあなたが安倍首相に恋心を抱き、「私と乙女座男子の相性はどうなのかな?」「どうすればもっと仲良くなれるかな?」と2人の相性を調べたところで、安倍首相を完璧に攻略する方法を得たことにはならないでしょう。

占星術で相性を分析するときのキモは「ホロスコープ」と「アスペクト」

占星術では、そうした点を踏まえて、「その人の資質」と「相手の資質」がマッチングするかどうかを、客観的に探っていきます。

具体的に活用するツールは、「ホロスコープ」と「アスペクト」です。