プロジェクトの成功に必要不可欠なスキルはこれ!

今、仕事をする上で最も求められているスキルの一つが、「プロジェクトマネジメント」です。

もし、社内で立ち上がった新しいプロジェクトの担当者を任されることになったら、まずは何をすべきでしょうか?

「ある商品の販促の企画を進めているんだけど、なかなか上手く結果が出ない」
「プロジェクトのスケジュールもコストも見積もりがあまくて、計画通りにいかない」
「チームでプロジェクトを進めているけれど、コミュニケーションが取れていなくてバラバラ…」

ビジネスの現場において、このような声は「あるある」です。企画や施策が立ち上がり、プロジェクトチームが組まれて走りだしたはいいが、進捗は遅れ、目標はブレブレ。全員どこに向かっているのか分からない…。

目標設定やステークホルダーとの折衝、計画の遂行、予算管理など、ビジネスにおけるすべての要素が必要とされるので、もちろん一筋縄ではいきません。

「プロジェクトマネジメント」の知識や技術が現場で強く求められているのは、必然ともいえることです。

マネジメントといえば「人員の管理」を強くイメージさせますが、それだけではありません。「管理」は目標を達成するために必要な手段の一つであり、ほかにも大事にすべき必要な視点があるのです。

そもそも「プロジェクト」とは一体なんなのか?

ここで一度、「プロジェクト」を定義しましょう。

『担当になったら知っておきたい「プロジェクトマネジメント」実践講座』のなかで、著者・伊藤大輔さんは次のように説明します。

プロジェクトとは「独自の目的・目標を設定し、それを期限までに達成させる一連の活動」(本書、16ページより)

実は、この「プロジェクト」はビジネスの現場だけではなく、日常生活でも経験することができます。

例えば、就職活動における「就職」は、独自の目的・目標になりますし、達成期限も決まっています。達成のためにはエントリーシートを書いたり、面接を受けたりといった活動をしなければいけません。

また、旅行も同じです。旅行先へと出かけて(期限)、自分の観たいものを観たり、食べたいものを食べる(独自の目標)。そのためには事前にどのような場所かを調べたり、宿を予約したり、時には旅行会社に協力してもらいながら旅程を考えます(一連の活動)。

試験勉強や飲み会、結婚式や引っ越しもプロジェクトです。こう考えると、プロジェクトに対するイメージが大きく変わるのではないでしょうか。

『担当になったら知っておきたい「プロジェクトマネジメント」実践講座』16ページより
本書、19ページより