もうすぐ夏休みです。子どもたちにとっては、楽しい長期休暇の始まりですが、「宿題をちゃんと終わらせられるのかしら」「きちんと規則正しい生活をしてほしい」と、頭を悩ませるお母さんも多いはずです。

そこでオススメなのが、手帳術講師で、弊社刊行『自分で考える子になる「こども手帳術」』の著者である星野けいこさんが考案した、自分で考えて実行できる子になるための“こども手帳術”! 親があれこれ言わなくても、子どものやる気がどんどん湧いてくる手帳術とは、どういったものなのでしょうか。

「こども手帳」で子どもが変わる!

本来、子どもは「目の前のことが一番」な生きものです。そのため目に見えない時間の感覚は理解できませんし、目の前にない先のことを見通して行動することができません。

しかし大人にとって、そんな子どもの特性は「毎日のことなのに、なんできちんと予定通りできないのだろう?」とイライラの原因になることも。ついつい親は「早くしなさい!」と、朝から晩まで指示・指導のオンパレード。子どもは「色々と言われてもわかんないよ」とパニックになり、それに親はまたイライラ……の悪循環が続きます。

星野さんによると「こども手帳」を使うことで、そんな親子の負の連鎖を止めることができるとか。

ポイント1. やることが全部手帳に書いてある

こども手帳に、これからすべきことを全部書くことで、子どもは親から指示される前にやるべきことがわかるようになります。また自分で手帳を見て実行したことは、自発的にできたことなので、「自分でできた!」という達成感を得ることができます。

親も「手帳を見てね」と、本人がやることを思い出せるように促すだけで、気をもんで口うるさく指示する必要がなくなります。

ポイント2. 優先順位をつける練習になる

先を見通し、やりたいこと、やらなくてはいけないことのバランスを取るという、子どもにとって難しいことも手帳に全部書き出すことで、自分で計画を立てられるようになります。最初は計画通りに進めることは難しいかもしれませんが、計画を立て実行、失敗して、また計画する……を繰り返す中で、少しずつやることの優先順位をつけられるようになっていきます。

ポイント3. 主体的に行動するようになる

親が先回りしてばかりいると、子どもは自分が準備しなくても、親が助けてくれると考えるようになってしまいます。しかし、自分の手帳を持つことで、自分の手帳に書いてあることは自分がすべきことと認識し、主体的に行動するようになります。

このように、こども手帳を生活の中に取り入れることで、子どもたちは「自分で考え、自分でできた」という小さな成功体験を積み重ねていきます。そして、結果として子どもの自信につながり、自主性や自立心、行動力などを育むことにつながります。また、親も先回りをやめて子どもの自主性を信じることで、気をもんでイライラすることがなくなります。