「ひじ」を正しく使えばきれいな字が書ける!

じつは、「ひじ」を正しく使えば、まっすぐな線をきれいに引くことができるのです。「ひじ」を正しく動かすには、以下の点に気をつけます。

ひじは机の上に載せない。ひじに重心をかけてしまうと体の軸が傾き、線も曲がります。

ひじとわきの間は握りこぶし2~3つ分くらいあける。くっついているとひじの自由な動きを妨げます。

手とひじを同時に動かす。手とひじを連動させましょう。手首や、指先だけを動かすと、線の下の方が必ず曲がります。

ひじ
美しい字はひじで書く(同書11ページより)

 

また、ペンの持ち方も大切です。次のイラストを参考にしてみてください。

お箸の持ち方とペンの持ち方は非常に密接な関係があります。まずは正しくお箸を持ちます。そこから下のお箸を抜き、上のお箸の指の位置を握りやすいところまで下へずらすと、正しいペンの持ち方になります。

コツは、親指、人さし指に力を入れ過ぎないこと。小指の下の筋肉(小指球)が少し膨らむくらいに力をいれれば、ペンの動きが安定するそうです。

ペン持ち方
お箸の持ち方から握りやすいところまで下にずらすと良い(同書13ページより)

「まっすぐな線」トレーニング

下に紹介するのは、ひじを正しく動かしてまっすぐな線を引くトレーニングです。薄い縦罫線のあるノートを用意し、まずは線をなぞって上から下にスムーズに縦線を引きます。つぎに罫線のないところで同じように引いてみます。テレビを見ながらでもいいので、1回3分以上練習すると効果的だそうです。姿勢とひじの動かし方に気をつけて! 

まっすぐトレ①
同書17ページより

 


 

本書には、縦画、横画をきれいに書く基本的な練習から、「ひらがなカタカナの正しい書き方」「誤読されない数字の書き方」、さらに「よく使う人名・地名と定型文の練習」まで、実践的な練習メニューが盛りだくさん。どのメニューも、気軽にチャレンジできるものです。そして、自分の字に自信を持ちましょう。

折しも、来年の年賀状をどうしようかと、気になる季節です。まだデザインを決めていなければ、すべて手書きもいいかもしれません。きっと目立ちます。髙宮先生によるお手本を掲載しますので、ぜひ参考にして、練習してみてください!

年賀状
(同書83ページより)