前編では、いわゆる「意識過剰」「地雷」「ゴシップ好き」な人の性質と対処法を見てきました。後編は、残りの4タイプについてみていきます(本記事中の引用はすべて河合薫著『なんかうまくいかない人間関係の悩みがなくなる本』より)。

4. 「自分語り」はあっちでやってて ――“主役は私”ちゃん

「最近、きちんと6時間寝てるのにだるくてさぁ」「マッサージとか行ってきたらどう?」など、他愛のない会話をしている二人。

そこに割り込んできた人が、「俺なんかプロジェクトの掛け持ちでこの1か月ずっと2時間睡眠よ? 俺も寝たいわー」と突然語り出した。“忙しいオレ”をアピールしたいんだか、それとも皮肉を言いたいのかはよくわからないが、リアクションに困る話を延々続けられるのもわずらわしいのでどうにかしたいが――

上記のシチュエーションのように、何がなんでも「(自慢も含めた)自分の話」に持っていこうとする人って周囲によくいますよね。本音としては「自慢話は聞いてないから、あっちいってて」と斬り捨てたいところ。

はっきりそう言える間柄の人ならそうするのも一つの手です。しかし、年上や先輩、ママ友といった機嫌を損ねると後々面倒な人の場合はどう対処すればいいのでしょうか?

対処法:魔法の言葉「そうなんだ~」

前編で紹介した「自称“できるヤツ”への対処法」にも通じることですが、自慢や自分語りは「続かせない」のがベスト。そこで紹介するのが「そうなんだ~」という言葉。

“主役は私!”ちゃんには、「そうなんだ〜?」を盾に立ち回りましょう。

「アメリカとか自由だから、一年生なんて、ランチボックスしかもって行かないよ」
「そうなんだ〜」

「アメリカにいたときみたく、ダンスパーティとか行きたいなぁ」
「そうなんだ〜」

このように、たいていの会話は、語尾を上げ気味に「そうなんだ〜」と応じていると、それ以上は続かない場合がほとんどです。くれぐれも、次の自慢を引き出す危険ワード、「そうなの?」と間違えないように気をつけてくださいね

(p.73より、強調表現のみ編集にて付加)

5. ある意味「最強!?」 ――無神経なノー天気さん

ここまで見てきた4タイプは、それぞれの特徴をうまく封じることさえできれば対処できる相手でした。しかし、世の中にはどうにもならない人がいます。それが「無神経な人」。この人たちは、

苦言を言っても「そんなこと気にしてもキリないじゃん」と言い放ち、
周囲からの評価が下がっても「周囲がどう考えても自分は自分」と開き直り、
とにかく自分に都合よく、ポジティブな考え方をする――

と、周囲を顧みません。そのため、例えば無神経な人が散らかした共用スペースをあなたが代わりに片づけ「後始末はきちんとやって」と苦言を言ったとしても、謝罪するどころか「お、気が利くね」とか「気づいた人がやっといてよ、そんなこと」と平気で言い放ったりします。

こういう人たちに対し、あなたはどうすればいいのでしょうか?