「興味ありません」「二度とかけてくるな!」……

何度も断られ、嫌がられ、ノルマのために電話をかけ続ける毎日。
テレアポを行なっている人は、少なからぬストレスを抱え「もう疲れた」と思いながら、電話をかけているのではないでしょうか?

そのようなテレアポですが、電話をかけ続け、とにかく話を聞いてもらうことに限界を感じた時、「最初の入り口」を工夫するだけで、ストレス「ゼロ」にすることができるかもしれません。「アポが取れない落ちこぼれ」だった川島氏が「社長賞常連のトップセールスマン」に変わった手法を、著書『ストレス「ゼロ」のテレアポ成功術』(川島亮一著)から見ていきましょう。

テレアポが嫌われるワケ

テレアポは残念ながら基本的に迷惑な行為と言わざるを得ません。電話を受ける相手(お客様)が商品(サービス)に興味のない状態なのに、まったく必要としていないものを売り込まれても「迷惑」でしかないからです。さらに、電話という手段は基本的にかける側の都合によるもので相手からすれば一方的なものです。

そういった場合は、「お客さまの思いに沿った商品提供」や「トーク力を高めること」で、いくらか改善は見込めます。しかし、基本的に商品に興味のない人から、電話でアポをとるのは困難であり、きわめて非効率な方法です。ではどうしたら効率的に、商品に興味をもつ可能性のある相手にアプローチすることができるのでしょうか。

「電話以外のアプローチ」なんてあるの?

特別なコストがかからず成果もそれなりに期待できるものとして、アプローチしたい相手の「問合せフォーム」または「問合せ用アドレス」への送信を著者は薦めています。

理由としては、まず、雑誌の掲載やダイレクトメールの郵送に比べて、コストがほとんどかからないこと。また、問合せフォームは、必ず送信した内容を確認する担当者がいて、担当者の空いている時間に内容の確認をしてもらうことができるからです。相手の時間にお邪魔する形の、通常の「テレアポ」と比べると、相手の都合に合わせられ、確実に手元に届くアプローチ方法です。

もちろん、相手に届いてからアポにつなげるために、気を付けるべきことはあります。次は問合せフォームやアドレスに送るメールの文面を作成するためのポイントをチェックしましょう。

メール文面作成のポイントは?

そもそも、問合せフォームは、商品(サービス)についての質問や意見を受けるためのものであることを気にしている方もいるはずです。問合せフォームに営業メールが来たら、不快に思われる可能性があり、また、最後まで読まれずに削除されてしまうこともありえます。メールを作成するときに大事なことは、クレームにならない(不快に思わせない)内容でメールを最後まで読んでもらうようにすることです。

そこで細かく、4点を意識しながらメールの文面を作ります。