芳林堂書店高田馬場店さん、ありがとうございました!
芳林堂書店高田馬場店さん、ありがとうございました!

去る6月16日(火)、芳林堂書店高田馬場店にて、数々の名プレーでラグビー・ファンを魅了し、指導者としても実績を上げ、現在はその経験を活かして人材育成コンサルタントとして活躍している、今泉清氏の出版記念トークショーが開催されました。

『勝ちグセ。ラグビーに学んだ「最強のチーム」をつくる50の絶対法則』は今泉氏初の著書で、氏がラグビーを通じて体得した「勝つための組織論」を解説したビジネス書です。トークのテーマは著書の内容に沿ったものでしたが、現役時代のウラ話も交えて熱く語られた話に、ビジネスマンを中心とした参加者は熱心に耳を傾けていました。

ここではそのトークから、「強いチームをつくるためのコミュニケーション」について語られた部分を再構成してご紹介します。

(文責:日本実業出版社)


どうすれば「心をひとつ」にできるか

今泉清氏:みなさん、こんにちは。
今回の出版企画、当初は早稲田ラグビーの本、ということで書き始めたんですが、書いていくうちに、「ビジネス書としてもいける内容なんじゃないか」というお話をいただき、スポーツからビジネスへ枠を広げることになりました。ですから、ビジネスパーソンの皆さんに読んでいただければ「これってうちの会社の話だ」「私のこと」「私の部署に当てはまるな」と感じていただけると思います。

このトークショーで、特に皆さんにお伝えしたいことは、強いチームになるために必要な「ワンチーム・ワンハート」をどう実現するか。ラグビー選手もよく使う言葉ですが、要はチームの心をひとつにしなければ厳しい勝負に勝てない、ということですね。

口にするのは簡単だし、試合に勝つためとか、チームが生産性を高めて結果を出すためには必要なことだと皆さんも理解してらっしゃると思います。

しかし実際に、それをどう実現していくかということになると、とても難しい。この本にも、ラグビーというフィルターをとおして、「ワンチーム・ワンハート」になるための具体的な方法を書きました。

振り返れば私自身、40年ラグビーに関わってきましたが、いまでは、対戦する二つのチームのウォーミングアップを見れば、どっちが勝つか大体わかります。

強いチームというのは、監督、コーチが集合をかけるとサッと集まって、作った円陣が小さくてきれいです。そしてみんなが半身になって聞き耳を立て、誰かが話していることを一言一句聞き逃さないようにしようとする。チームがひとつになっていると感じます。