文系・理系を問わず、大学生・大学院生が取り組まなければならない課題の一つが論文やレポートの提出。卒業論文や修士論文などの学生生活の集大成のようなものから、授業の一環として提出を求められる特定の課題についてのレポートまで、求められる論文・レポートの種類はさまざまです。

しかし、多くの学生が、このような論文・レポートの書き方をきちんと教わったことのないまま、見よう見まねでなんとなく書いている、というのが実情です。その結果書き方が自己流になってしまい、引用元の示し方などのルールも知らずに、コピー&ペーストでできているような論文・レポートを提出してしまう人が少なくありません。

また社会人になっても、レポートを書かなければならない機会は訪れます。そんな時にも、正しい書き方を身につけていなければ、そのレポートは説得力を欠いたものになってしまうでしょう。

『この1冊できちんと書ける! 論文・レポートの基本』(石黒圭:著)は、これから本格的に論文・レポートを作成しようとしている人に向けて、その基本を丁寧に解説した一冊です。ここではその中から、まず初めに考えなければいけない、論文の骨格のつくり方についてみてみましょう。


 

論文は「6部構成」でできている

通常、論文などの類の文章を書く時は「序論」「本論」「結論」のパートに分けて考えることが多いでしょう。しかしこれは、やや大ざっぱな分け方といえます。もう少し細かく分けてみると、より論文の骨格がはっきりします。

具体的には、序論の部分を「問う」「調べる」「選ぶ」、本論部分を「確かめる」「裏づける」、結論を「まとめる」と、6つのパートに分けてみるのです。

ただし、論文よりも文字数が少ないレポートの場合には、これらすべての要素を組み入れることは難しくなります。そのため、レポートの分量や課題内容により、これらのうちのいくつかを、必要に応じて組み入れていくようにするといいでしょう。

論文レポ
『この1冊できちんと書ける! 論文レポートの基本』P18より

それでは、それぞれのパートの役割を見ていくことにします。

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