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経理という仕事は専門性が高く、またどの企業においても基本的な業務は共通しているため、比較的転職のしやすい職種です。
そのため、インターネットで検索をかければ、多くの企業の求人情報がヒットします。そこには、たいてい次のような条件が掲載されているはずです。
【外資系アパレルA社】
■経理業務の実務経験2年
(年次レベルの決算業務がこなせる方)…
【メーカーB社】
■月次決算、年次決算サポート、監査対応サポートなど…
【ITベンダーC社】
■月次・年次・四半期決算/各種経理伝票等の主計業務まで幅広く担当…
決算業務の経験は、経理のプロとして一人前になるための明確な条件であり、多くの企業が中途採用の条件としています。
そして、日本の大多数を占める中小企業では、法人税の申告のための利益計算を決算の大きな目的としています。
大企業であっても、法人税申告のための決算書を、正式な財務諸表とは別に作成します。経理のプロになる以上、「決算」と「法人税申告」に関する業務は避けて通れないのです。
ここで紹介する2冊――

『法人税申告書の書き方がわかる本』

『法人税申告のための決算の組み方がわかる本』
は、「決算」と「法人税申告」に初めて挑戦する人でも実務をこなせるよう、やさしく解説したものです。
●「決算を組む」「申告書を書く」とは?
では、「決算を組む」とは、どのような仕事を意味するのでしょうか。
『法人税申告書の書き方がわかる本』
『法人税申告のための決算の組み方がわかる本』
の著者である小谷羊太氏は次のように説明しています。
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「法人税の決算が組める」という言葉は、
1) 会計上の決算整理がわかる、決算書が作れるということ
だけでなく、
2) 法人税を体系的に理解し、会社にとってもっとも都合のよい
決算を組むための的確な判断が期中の段階からできる
ということを意味しているのです。
『法人税申告のための決算の組み方がわかる本』より
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具体的には、「決算を組む」工程は次の3つに分かれます。
第1段階 【期中処理】
第2段階 【決算整理】
第3段階 【申告調整】

「決算を組む」とは、決して決算書を作るだけのことではなく、日々の適切な処理をもとに、試算表、決算書と順に作成し、法人税申告書を書いて提出するまでの総合的な仕事なのです。
そして、「申告書を書く」作業も、決して単独で行なわれるわけではありません。期中処理、決算整理という作業と連なる「決算業務のゴール」という位置づけなのです。
『法人税申告のための決算の組み方がわかる本』と『法人税申告書の書き方がわかる本』は、どちらも決算業務の3段階すべてをカバーしていますが、
前者は第1段階【期中処理】と第2段階【決算整理】を中心に、
後者は第2段階【決算整理】と第3段階【申告調整】に
比重を置いて解説しています。

この2冊さえ読めば、決算業務の全体をもれなくマスターできるというわけです。
●この2冊の特長
昨年1月に発売した『法人税申告書の書き方がわかる本』は予想以上の好評を博し、何度か版を重ねることができました。
そして、読者の方々の声に押される形で、続編として『法人税申告のための決算の組み方がわかる本』を刊行することになりました。
これは、実務に役立つ本の出版を使命とする当社にとって、たいへん喜ばしいことです。
ここでは、改めて2冊の特長についてご紹介しましょう。
1. 初めて決算・申告を行なう人が読者であることを強く意識
企画の時点でまず考えたのが、すでに出版されている多くの類書は、なぜあれほど厚く、難しいのかということでした。
これでは、とても読み通すことはできませんし、実務においても使いにくいものです。
そこで、初めて決算・申告を行なう方のことを考え、
◎必ず全体の概略を説明してから、それぞれの実務を解説する
◎初めての人にとって必要十分な解説とし、レアケースは省く
◎2色刷の特長を活かし、書式の書き方をビジュアルで見せる
などの工夫をこらしました。
たとえば、法人税申告書の構成を解説するところでは、必要になる別表を「すべての法人が記載しなければならないもの」「場合によっては記載するもの」「特殊な場合に記載するもの」に分類し、各別表の役割を一つひとつ解説しています。
そして各種別表の相互関係を図で説明し、その後の各別表の書き方が理解しやすくなるよう工夫しているのです。

▲クリックで拡大
2. 法人税の本質が理解できる構成
決算に関わる業務は非常に多く、法人税申告書も複雑な構成になっています。これらのすべてを理解し、習得するコツは、「法人税の本質」を理解することにつきます。
本書では税理士受験講座で法人税法の講師も務める小谷氏が、「法人税の本質」とノウハウをつなげることを心がけ、わかりやすく執筆しました。決算と申告の実務を学びながら、
高いレベルの法人税法の知識を身につけることができます。
たとえば、
「会社が支払った法人税の原則的な取扱いは損金であり社外流出である」
という本質を理解していれば、「会社から出て行くお金なのになぜ留保なんだろう?」といった疑問も、社外流出が原則で確かにそのようになっている実務を経験すると、点と点とが繋がり線になるように理解できるはずなのです。
みなさんもぜひ『法人税申告のための決算の組み方がわかる本』と『法人税申告書の書き方がわかる本』をご購読いただき、「経理のプロ」を目指してください。
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小谷羊太
こたに・ようた
税理士。昭和42年大阪市生まれ。平成17年開業税理士登録。奈良産業大学法学部卒業後、会計事務所勤務を経て大原簿記学校税理士課法人税法担当講師として税理士受験講座や申告実務講座の教鞭をとる。現在は関西を中心に個人事業者や中小会社の税務顧問に加え、企業セミナー講師も務める。著書として『法人税申告書の書き方がわかる本』(日本実業出版社)、共著書として『株式会社のつくり方と運営』(成美堂出版)がある。 |  | | |  |  |  |
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第1章 申告書作成のための基礎知識 第2章 すべての会社に必要な別表の書き方 第3章 申告に必要な経理処理と税務調整 第4章 ケースごとに必要になる別表の書き方 |
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第1章 「決算を組む」とはどういうことか 第2章 決算を組む実務の概要 第3章 決算を組むための法人税の基礎知識 第4章 決算につながる期中処理 第5章 法人税申告につながる決算整理 第6章 法人税申告書の申告調整と翌期の準備 |
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