早わかり三国志


第1章 中国史の中の三国時代

 「三国志」これだけは知っておけ!  14

 ■三国時代の位置づけ
   中国4000年における三国時代の位置は  16
 ■「三国志」と「三国志演義」
   「三国志」と「三国志演義」はどこがどう違うのか  18
 ■三国志ダイジェスト
   「三国志」とはこんな物語だ  20
 ■三国志の登場人物
   「三国志」の登場人物を知る  22
 ■三国志の地理
   「三国志」の舞台の地形を知ろう  24

 column■「魏志」倭人伝が描く当時の日本(1)  26
   倭国では男は誰もが入れ墨をし、女は頭からかぶる着物を着ていた!


第2章 これが「三国志」だ!

 大陸が揺れた100年間の壮大な物語  28

 ■後漢の後期
   後漢の終わりから乱れはじめた世の中  30
 ■寒冷化する中国
   飢餓と豪族の横暴にあえぐ農民たち  32
 ■黄巾の乱
   急伸する「太平道」が起こした巨大叛乱  34
 ■主役たちの登場
   「黄巾の乱」鎮圧のため立ち上がった主役たち  36
 ■後漢帝国と群雄
   揺らぎはじめる後漢帝国の内部  38
 ■大将軍vs宦官
   次の皇帝は誰に――命運をかけた二者の闘争  42
 ■董卓登場
   何進が呼び寄せた大暴虐の群雄・董卓  44
 ■反董卓連合軍
   董卓に対し諸侯が連合軍を組織するが…  46
 ■群雄割拠時代
   広大な大陸各地で沸騰する人々の欲望  48
 ■曹操の献帝奉戴
   献帝を戴いて曹操が権力を把握!  50
 ■曹操と袁紹の争い
   「家柄」と「皇帝の威光」――どちらが勝つ!?  52
 ■官渡の戦い
   曹操、袁紹を破り中原の覇者に!  54
 ■曹操と孫家
   北を支配する曹操 南を固める孫権  58
 ■群雄割拠の条件
   一旗揚げるには家柄か、武力か、叡智か  60
 ■髀肉の嘆
   「髀肉」を嘆く劉備の悶々とした日々  62
 ■諸葛孔明登場
   三度目にやっと会えた!? 宰相・孔明との出会い  64
 ■荊州撤退と劉備・孫権の同盟
   南下する曹操に対して劉備と孫権が手を結ぶ!  66
 ■赤壁の戦い
   劉備を追撃する曹操船団 赤壁に大炎上!  68
 ■劉備の荊州領有
   劉備は荊州を手にし 曹操は西の関中を制圧  72
 ■三国の鼎立
   曹操、劉備、孫権 3大実力者ついに鼎立す  74
 ■劉備の漢中確保
   漢中を手にし昇龍の勢いの劉備  76
 ■孫権、荊州を奪回
   大きく回転しはじめる三国の歴史  78
 ■劉備死す
   夷陵で大敗北を喫し消えていく劉備  80
 ■南方の制圧
   劉備の遺志実現のためまずは南を制圧  82
 ■孔明の北伐
   5回行なわれた関中への北伐  84
 ■司馬懿の台頭
   魏帝国の中で頭角を現わす司馬懿  86
 ■曹爽vs司馬懿
   反発し合う曹爽と司馬懿  88
 ■その後の三国
   孫権が退場し揺れ続ける三国  90
 ■三国時代の終焉
   蜀漢が消え、次いで呉が そして「晋」が残った  92

 ・「三国志」を彩った“対立”の背景
   時代を演出した民衆のエネルギー  40
   革新を目指す曹操、旧きにしがみつく袁紹  56
   水戦に勝る孫権を破れなかった曹操軍団  70
   劉備と孫権のだまし合い  94

 column■「魏志」倭人伝が描く当時の日本(2)  96
   平均年齢は80歳以上で数万人が集まって暮らしていた!?


第3章 3人それぞれの「人」と「天の時」

 「天の時」は民衆の欲求にあり  98

 ■曹操の人物像(1)
   「屯田制」に「兵戸制」…新しい制度を創設  100
 ■曹操の人物像(2)
   「治世の能臣、乱世の奸雄」といわれた大天才  102
 ■曹操の人物像(3)
   「家柄」ではなく能力による人材登用  104
 ■曹操の人物像(4)
   曹操が目指したのは新しい時代への革命!?  106
 ■孫権の人物像(1)
   江南の秩序と平和が孫権の「天の時」に!  108
 ■孫権の人物像(2)
   孫策は実力者たちの掌握のため北伐を企画  110
 ■孫権の人物像(3)
   孫権が実力者連合体をまとめた策とは?  112
 ■劉備の人物像(1)
   無数にいた一旗組の一人だった劉備  116
 ■劉備の人物像(2)
   茫洋たる“海”のような巨大な器!?  118
 ■劉備の人物像(3)
   武力だけだった劉備を変えた諸葛孔明  120
 ■劉備の人物像(4)
   蜀漢帝国の国としての性格は  122

 ・「三国志」を彩った“対立”の背景
   積極策に出た孔明と機を待った司馬懿  114

 column■「三国志」から出た故事成語(1)  124
   「三顧の礼」は知っていても「月旦評」は知らなかった?


第4章 地理から見た「三国志」

 三国それぞれ割拠に有利な要因があった  126

 ■2世紀前後の行政単位
   この時代の行政は州・郡・県が単位  128
 ■「魏」帝国の地勢
   情報と物資の集積地 中原を押さえ潤っていた  130
 ■「魏」帝国の主要都市
   洛陽、長安…歴代王朝の中心を押さえる魏  132
 ■「呉」帝国の地勢
   「北馬」と対抗する水に恵まれた「南船」の地  134
 ■「呉」帝国の主要都市
   呉の中心になったのは長江河口の建業  136
 ■「蜀漢」帝国の地勢
   天然の要害に守られた現・四川盆地が中心  138
 ■「蜀漢」帝国の主要都市
   蜀漢の拠点は成都と漢中の間に点在  140
 ■異民族たちと中国(1)
   さまざまな異民族に囲まれていた漢民族  142
 ■異民族たちと中国(2)
   周辺だけでなく内部にも存在した異民族  144


第5章 三国時代を決めた10血戦

 それぞれの運命を決めた10の戦争  148

 ■官渡の戦い
   至弱で至強に当たり至弱が勝利!  150
 ■長坂坡撤退戦
   絶体絶命の劉備 張飛と趙雲の活躍で脱出  152
 ■赤壁の戦い
   曹操は江南の風土と周瑜・黄蓋の計略に惨敗  154
 ■潼関の謀略戦
   冴えわたる「離間の計」分裂する涼州豪族  156
 ■益州争奪戦
   相手の裏切りに乗った劉備だが名軍師を失う  158
 ■荊州の抗争
   猛虎・関羽も孫権のだまし討ちに死す  160
 ■夷陵の大反撃
   関羽の仇討ち戦! だが陸遜の作戦に敗退  162
 ■新城の陥落
   「天下三分の計」はここに挫折する…  164
 ■第一次北伐(山の攻防)
   諸葛孔明、痛恨の人選ミスで敗退  166
 ■第五次北伐(五丈原の対陣)
   無理がたたったのか…巨星、ついに堕つ  168

 ・「三国志」を彩った“対立”の背景
   落日の蜀漢で北伐を主張した姜維  170

 column■「三国志」から出た故事成語(2)  172
   呉、蜀…三国志に登場する国が出てくる成語もある


第6章 「三国志」に見る“計略”の研究

 戦略・謀略は「三国志」の醍醐味の一つ  174

 ■色仕掛け
   いつの世も男は女に弱い 最高の計略の一つ  176
 ■スパイ戦
   裏切りが横行した時代 スパイはもちろん常套手段  178
 ■得意手封じ
   得意な戦法をすばやく封じるのが勝利への方程式  180
 ■窮鳥作戦
   簡単なようで実はタイミングがむずかしい大技  182
 ■十面埋伏の計
   一度引き、伸びたところを叩く「十面埋伏の計」  184
 ■まず愛する所を奪う
   相手のキモチの急所を衝くべし!  186
 ■人を致して人に致されず
   先手を打って相手を自分の土俵にあげよ  188
 ■偽城構築
   「まさか!」と思わせ相手の意欲をそぐ  190
 ■空城の計
   「不気味だ…」と警戒させる「空城の計」とは?  192
 ■愚者を装う
   あまりの賢者は疎まれる 愚者になって機をうかがう  194

 ・「三国志演義」に見るその他の計略
   しつこい?「二虎競食」と「駆虎呑狼」の計  181
   相手の裏をかいた賈の「虚誘掩殺の計」  183
   赤壁での大勝を呼び込んだ「苦肉の計」とは?  185
   船と船を繋いだもう一つの「連環の計」  187
   夏侯淵を倒した「逸をもって労を待つ」の計略  189
   「戦死を装って敵を欺く」計略  191
   偶然成功していた? 日本の「空城の計」  193
   超能力に近い諸葛孔明の計略  195

 column■「三国志」から出た故事成語(3)  196
   人に由来する成語もある「馬謖」は人の名だと知っていた?


第7章 「三国志」における失敗学

 少数の勝者と膨大な敗者。その違いは?  198

 ■王允の失敗学
   あまりに誠実な心が判断を遅らせた  200
 ■呂布の失敗学
   そそのかされ2度の主殺しをしたバカ正直  202
 ■袁術の失敗学
   現実逃避に近い皇帝即位に誰もついてこず  204
 ■董紹の失敗学
   時代が読めないのでは安定政権は望めない  206
 ■公孫の失敗学
   十分すぎる備えの防衛策は逆に死を招く  208
 ■袁紹の失敗学
   名門出ゆえに民衆の心理を見抜けず  210
 ■孔融の失敗学
   自分の適性を知らずに夢を見た名門出の孔融  212
 ■楊脩の失敗学
   あまりに優秀で支配者に敬遠された楊脩  214
 ■関羽の失敗学
   過剰な競争心ゆえに扱いにくく味方も敵に!  218
 ■張飛の失敗学
   自己中心の厳しい基準が裏切りを呼んだ  220
 ■馬謖の失敗学
   自分の力を過信し見栄を張って失敗  222
 ■公孫淵の失敗学
   自領の自立にこだわり一旗揚げたが…  224
 ■曹爽の失敗学
   政敵を信用する“甘さ”が招いた破滅  226

 ・「三国志」を彩った“対立”の背景
   ラッキーな司馬炎、ついてない孫晧  216

 column■医師・華佗の治療法  228
   変わった治療もしていた科学的なものも、そうでないものも…


第8章 「三国志」のテクノロジー&サイエンス

 科学技術は意外に発達していた!?  230

 ■戦車軍団登場
   諸葛孔明が発明した10人乗りの火を噴く戦車  232
 ■木牛・流馬とは
   輸送に使われた「木牛」「流馬」って何だ  234
 ■孔明の新兵器
   実際に使われた? 梯子車や10連装の大弓  236
 ■指南車
   伝説の「指南車」を作成した発明家・馬鈞  238
 ■地図の作製
   精度の高い「地図」がすでに作られていた!?  240
 ■華佗の医術
   現代医学に近かった? 類い希な華佗の医術  242
 ■道士の術
   権力者に煙たがられた専門技術者  244
 ■最先端化学技術
   道術は当時の最先端の化学技術だった?  246

 column■三国志の“官位”早わかり  248
   基本的には皇帝の下に三公、九卿があり、その下が一般職

 column■三国志の“将軍位”早わかり  249
   群雄は将軍に任ぜられることで強大な権力の元に集まった


「三国志」の人物相関図
 ・三国志の地理・地形
 ・当時の「地域」のだいたいの位置
三国志年表
さくいん