強い会社をつくる失敗学


序章 “優良”成長企業がなぜつまづくのか

 吉野家が倒産した!?  17
 失敗のデータベースが重要  18
 失敗に学べば同じ轍は踏まなくなる  20
 成長途上にある会社にこそ失敗学が必要だ  22
 失敗の人的原因の分類  28
 「売上高推移グラフ」から推察する  32
 当事者の発言が重要である  35
 「チャレンジ」が日本を再生する  36


第1章 個人の欲得がモノづくりの原点を忘れさせた

 失敗の人的原因(1)欲得
  ──新日本技研株式会社(札幌市、1997年3月自己破産申請)

 ■会社設立〜成長の経緯  41
  モノづくりが好きで創業  41
  廃棄物処理法改正で「サン・クリーン」がヒット  42
  「新日本技研」に改称、ソーラーシステム分野に意欲  44
  次々と新事業・新商品を発表  45

 ■失敗の経緯  47
  金融機関に対する突然の支援要請  47

 ■失敗の理由  49
  [1] 料金前受け商法とソーラー事業の失敗  49
  [2] ずさんな再建計画と粉飾の表面化  49

 ■その後  51
  債権者集会で返還請求方針が示される  51
  北海道警が捜査に着手、書類送検へ  52


第2章 感覚の冴えに頼り見切りを誤る

 失敗の人的原因(2)気分
  ──株式会社オカノアソシエイツ(東京都目黒区、1999年8月和議申請)

 ■会社設立〜成長の経緯  57
  ヴァンヂャケットの辣腕部長  57
  「レノマ」商品が大ヒット  58
  トレンドの半歩先を行く“目利き”  59

 ■失敗の経緯  60
  米国「ザ・ネイチャー・カンパニー」との提携  60
  フランス「ロクシタン」との提携  61
  オレンジハウスの店舗倍増計画と新業態店の展開  62
  融通手形の噂、そして不渡り  64

 ■失敗の理由  67
 [1] TNCとロクシタンで約10億円の累積損失  67
 [2] オレンジハウスの急激な店舗展開と自社ビル購入  68
 [3] 自らの時代感覚の鋭さに酔ってしまった…  68
 [4] 古巣のヴァンの過ちを再び…  69

 ■その後  70

 ■知識化(教訓・余談など)  70


第3章 細心の注意を払っていても避けられなかった誤判断

 失敗の人的原因(3)うっかり
  ──北部通信工業株式会社(福島市、2002年4月会社更生法申請)

 ■会社設立〜成長の経緯  75
  脱サラで下請け工場を設立  75
  “電気のよろずや”を武器に…  76
  グループ化で1000億円企業を目指す  77

 ■失敗の経緯  80
  1999年に5期ぶりの赤字転落  80
  部品製造は受注の好不調に翻弄される  81
  IT不況で受注減、再び赤字に  83
  経営責任をとって社長交代  84

 ■失敗の理由  86
  [1] 独自技術をもちたいがためにM&Aを焦った  86
  [2] IT不況という“不可抗力”も…  88

 ■その後  88

 ■知識化(教訓・余談など)  89


第4章 際立つ独創性を大事業に育てられなかっ浅慮

 失敗の人的原因(4)考え不足
  ──株式会社ハイパーネット(東京都渋谷区、1997年12月自己破産申請)

 ■会社設立〜成長の経緯  93
  27歳でハイパーネットを設立  93
  「ハイパーシステム」を開発  95
  “世界初”のサービスに大反響が…  97

 ■失敗の経緯  99
  広告受注は伸び悩む  99
  外注したシステムにトラブル発生  101
  ナスダック公開が延期に…  103
  資金繰りに行き詰まる  104

 ■失敗の理由  108
  [1] 市場を読み誤った  108
  [2] 米国ビジネスで誤算が続出した  108
  [3] 外注システムの事故が相次いで起こった  108
  [4] デメリットを無視した銀行からの借り入れと、その後の貸しはがし  108

 ■その後  110

 ■知識化(教訓・余談など)  111


第5章 常識を無視した拡大戦略が裏目に

 失敗の人的原因(5)決まり違反
  ──株式会社コンパイル(広島市、1998年3月和議申請)

 ■会社設立〜成長の経緯  117
  これから伸びる産業はコンピュータだ!  117
  「ぷよぷよ」が大ヒット  118
  キャラクターグッズにも着手  119
  若者を惹きつけたコンパイルの社風  120
  中国電力に匹敵する新卒採用計画  122

 ■失敗の経緯  124
  強気の拡大戦略が裏目に  124

 ■失敗の理由  126
  [1] 突拍子もないほどの拡大戦略  126
  [2] 財務管理の甘さ  128

 ■その後  131
  和議申請後も強かったファンの支援  131
  和議の認可で再生に踏み出す  132

 ■知識化(教訓・余談など)  134


第6章 豪放磊落、面倒見のよい性格がアダに

 失敗の人的原因(6)惰性
  ──株式会社ピコイ(新潟市、1999年10月和議申請)

 ■会社設立〜成長の経緯  137
  空手道場主から経営者に  137
  経営の多角化で基盤を固める  138
  ホテル・オフィスビルの管理システムにも参入  138
  積極的な営業と顧客第一主義で成長  140
  体育会系気質のワンマン社長  141

 ■失敗の経緯  142
  住宅着工戸数の低迷で赤字に転落  142
  貸し倒れと保証債務の発生で和議を申請  144

 ■失敗の理由  145
  [1] 社員教育に力を入れる半面、経営管理が疎かになった  145
  [2] 親分肌で豪放磊落な性癖が裏目に  147

 ■その後  150

 ■知識化(教訓・余談など)  150


第7章 対面に固執し無理を繰り返す

 失敗の人的原因(7)恰好
  ──株式会社サワコー・コーポレーション(名古屋市、2001年8月民事再生法申請)

 ■会社設立〜成長の経緯  155
  上場に並々ならぬ情熱を燃やす  155
  低コスト施工のマンションがヒット  157
  設立後5年で株式店頭公開を果たす  158
  米国ナスダックでも株式を公開  159

 ■失敗の経緯  160
  創業以来初の最終赤字に  160
  初の無配、まさかの登録廃止に  161
  大平の強弁も虚しく倒産へ  164

 ■その後  165
  工場進行基準の会計手法を悪用し、利益を先食い  165
  社員を巻き込んだ組織ぐるみの粉飾決算  167
  粉飾で私利私欲を満たす  170

 ■失敗の理由  171
  [1] 上場に固執した  171
  [2] 景況悪化のなかでの事業拡大に、見通しの甘さがあった  171
  [3] 決算書を軽視し、会計監査を甘く見た  172

 ■知識化(教訓・余談など)  173


第8章 “手抜き”経営で有名居酒屋を食いつぶす

 失敗の人的原因(8)横着
  ──北の家族株式会社(東京都豊島区、2002年1月民事再生法申請)

 ■会社設立〜成長の経緯  177
  手づくり感で人気だった「北の家族」  177
  ケイビーが北の家族を買収  179
  ケイビーとはいかなる会社か?  180

 ■失敗の経緯  181
  驚愕の下方修正  181

 ■失敗の理由  184
  [1] ケイビーの生け贄に…  184
  [2] ケイビーという会社の闇  184
  [3] 株好きが高じて経営は上の空…  186

 ■その後  188

 ■知識化(教訓・余談など)  189


第9章 「世のため」という思いが経営判断を誤らせる

 失敗の人的原因(9)思い入れ
  ──株式会社カンキョー(横浜市、1998年、1月会社更生法申請)

 ■会社設立〜成長の経緯  193
  長男の病気が製品開発のきっかけ  193
  初製品「クリアベール」のヒットで基盤を固める  194
  工場をもたないメーカーに  196
  空気清浄機市場でトップシェアを握る  197
  仕事への使命感を熱く説くロマンチスト  198
  アレルギー予防商品の専門店を出店  199
  株式公開を目指し、レストラン・通販分野にも進出  200

 ■失敗の経緯  201
  売上高が半減  201

 ■失敗の理由  204
  [1] 使命感に駆り立てられた経営見通しの甘さ  204
  [2] アウトソーシングが両刃の刀となった  205
  [3] 業績の数字を疑問視する声も…  205

 ■その後  206

 ■知識化(教訓・余談など)  209


第10章 社外活動に熱中し“無判断”のうちに破たん

 失敗の人的原因(10)自失
  ──イタリヤード株式会社(京都市、2002年1月自己破産申請)

 ■会社設立〜成長の経緯  213
  型破りな人間だった…  213
  基幹ブランド「アンドレ・ルチアーノ」がヒット  214
  独自のFC方式で全国に販売網を拡大  215
  新本社ビル完成、「ベンチャーの旗手」に  218
  和装販売の新会社を設立、イタリヤードの売上もピークに  221

 ■失敗の経緯  223
  基幹ブランドの売上減少で赤字に転落  223
  止まらぬ業績不振。トップ主導のリストラに着手  225
  約58億円の負債を抱えて自己破産  227

 ■失敗の理由  229
  [1] 本業以外のことに熱中しすぎた  229
  [2] 権限委譲に失敗した  231
  [3] 経営者として計画性に欠けていた  231

 ■その後  232

 ■知識化(教訓・余談など)  233


終章 「失敗」を活かし「強い会社」をつくる

 見たくないものは見えない  237
 「私だけは誤らない」という過信  238
 取り巻きのつくる有頂天  240
 成長に伴うマネジメントの再構築  242
 トータルな再設計が必要  244
 未来を予見する  246
 敗者復活が日本を強くする  249