人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、本当?と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

著書は『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など多数。

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トカラ列島と宝島

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2006/11/13 10:56

 11月4日、鹿児島県のトカラ列島で、早朝から夕方まで、村営船で有人7島に寄りながら計約30kmを走るというユニークなレースが開催された。

 鹿児島県の屋久島の西南に連なる12の島からなるトカラ列島。漢字では吐喝喇列島と書き、まるで中国の地名のようだ。一番手前の口之島から、最南端の横当島までは南北に160kmもあり、これらの島で成り立っている十島村は日本一長い村でもある。
 12の島から成る十島村だが、有人島は7つ。実は、かつては屋久島の北にある硫黄島など3島と合わせて十島村だったのだ。しかし、戦後トカラ列島が米軍に占領されたため、残った3島が三島村として独立。トカラ列島返還後も合併せず、そのまま十島村と三島村という別の自治体となった。

 十島村と三島村の役場はユニークな場所にあることで知られている。というのは、役場が村にないのだ。かつて旧十島村の役場は、一番人口の多い中之島にあった。しかし一番多いとはいえ各島に大差はなく、他の島の村民にとってはとっても不便だった。そのため、各島から直接フェリーの出ている鹿児島市内に村役場を移したのだ。各島の住民は村営フェリーで直接鹿児島港と行き来しており、役場が鹿児島市にあった方が便利だった。しかし、役場の職員の大半は鹿児島市に住んでいるため村議選の選挙権もなく、住民税も鹿児島市に払っているなど、村としてのあり方に問題点も多く、現在では再び村内に戻す計画も出ているようだ。

 今回のレースのゴールとなる最南端の宝島は、イギリスの海賊キャプテン・キッドが財宝を隠したという伝説があり、島には財宝を隠したという鍾乳洞もある。実際に、国内外から多くの探検家や賞金稼ぎが、宝探しに来たという。
 十島村では、これを機に島の存在を知ってもらい、自然を目玉にした観光地としてのアピールを目指している。南海に浮かぶ宝島に宝探しに行ってみてはいかが。
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