人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、本当?と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

著書は『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など多数。

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大谷は東日本では「おおや」が多い?

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2018/04/09 11:46

(画像はLA Angels公式サイトよりキャプチャ)

メジャーに移籍した大谷翔平の活躍がとまらない。国内では投打にわたって二刀流として活躍していたものの、メジャーに移籍する際には、二刀流では厳しいのではないか、という意見も多かった。確かにオープン戦では目立った活躍はできなかったが、レギュラーシーズンが開幕すると、投げては2試合連続勝ち投手となり、打っては3試合連続ホームランと、投打ともに予想を上回る活躍をみせている。

「大谷」という名字について、以前西日本の大谷さんから「西日本では『おおたに』だけど、東日本では『おおや』と読むんでしょう?」と言われたことがある。

一般に「~谷」という名字は、西では「~たに」、東では「~や」と読む傾向が強い。これは地名でも同じで、東京では「日比谷」「下谷」「市ヶ谷」など、「谷」は「や」と読むのが普通だ。しかし、関西では「清水谷」「桃谷」など、「たに(だに)」と読む。

ただし、名字では東西できっぱりと読み方がわかれるわけではない。確かに西日本ではほぼ「おおたに」と読み「おおや」はほとんどいない。一方、東日本では「おおや」という読み方は増えるが、「おおや」が「おおたに」より多いという都道府県は一つもない。最も「おおや」が多いのは大谷(おおや)石が有名な栃木県で、それでも過半数にはわずかに及ばない。

大谷投手の出身地の岩手県では、「おおたに」と「おおや」の比率は7:3程度。全国的にみると、95%以上が「おおたに」さんである。

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