人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、本当?と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

著書は『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など多数。

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愛宕山出世の石段

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2017/12/25 16:10

愛宕神社の銀杏

浅野内匠頭自刃の碑がある新橋4丁目から、西に少し歩くと愛宕山がある。愛宕山の標高は25.7m。これでも自然の山としては東京23区の最高峰だ。「自然の山」と断ったのは、新宿区戸山にある尾張藩が築いた人工の山、箱根山が44.6mもあるからだ。

山裾の鳥居からは、山上にある愛宕神社への86段の急な石段があり、その脇には「出世の石段」とある。ここが講談「寛永三馬術」で有名な「曲垣平九郎出世の石段」の舞台である。

愛宕神社・出世の階段
愛宕神社・出世の階段

といっても、今では知らない人が多いだろう。三代将軍徳川家光が愛宕神社を訪れた際、この石段を馬で駆け上ることができる者はいないかと尋ねたところ、それに応じたのが高松藩士の曲垣平九郎で、馬でこの石段を駆け上ると、神社脇の梅の小枝を手折って将軍に渡したという、講談の定番の出し物だった。

実際に登ってみるとかなり急で、一気に登るとさすがにしんどい。しかし、かつてテレビ番組で実際に馬で駆け上がったそうなので、まんざらつくり話ではなさそうだ。

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愛宕神社の将軍梅

神社脇には、その時手折ったという梅の木もあるが、これはさすがにそれ程の老木ではなく、代替わりをしていると思われる。

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