人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、本当?と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

著書は『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など多数。

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横須賀市長に当選した上地克明氏

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2017/06/26 10:58

横須賀の名所・立石海岸。奥には富士山が見える(photo by キャプテンフック/fotolia)

6月25日に神奈川県の横須賀市長選があった。この選挙でどの政党にも属していない現職の吉田雄人市長を破って初当選したのが上地克明氏。この上地新市長、タレント上地雄輔の父である。従って「上地」という名字は「かみじ」と読む。

「上地」という名字は珍しいものではないが、実はその6割以上は沖縄にある。沖縄では24位に入るメジャーな名字なのだが、その読み方は、ほぼ「うえち」。本土では、和歌山県南部から三重県南部にかけて最も多く集中しており、ここでも和歌山県新宮市にある程度「かみじ」がいるのを除くと、「うえち」が圧倒的に多い。

では「かみじ」はどこに多いのかというと、紀伊半島に続いて多い高知県で「かみじ」と読む。また関東地方では「うえち」と「かみじ」に読み方がわかれ、横須賀市では「かみじ」が多い。

「上~」という名字の場合、「上田」や「上野」は「うえ~」と読むことがほとんどだが、「上村」や「上山」のように、「うえ~」と「かみ~」に読み方が分かれる場合は、西日本では「うえ~」、東日本では「かみ~」と読むことが多い。

しかし、「上地」の場合はこの原則には当てはまらず、独特の分布となっている。

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