人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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井伊家のルーツ

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2017/01/10 09:21

(画像はNHK公式サイトよりキャプチャ)

8日に第1回目が放送された今年のNHK大河ドラマは「おんな城主 直虎」。柴咲コウ演じる主人公は徳川家康の四天王の一人、井伊直政を育てた井伊直虎である。「直虎」という名前から男性だと考えてしまうが、女性だったといわれている。

直虎は男社会だと思われている戦国時代において、10年ほど井伊谷の城主として井伊家を率いたとされる。実は、井伊直虎の他にも、遠山家や立花家など、女性城主は何人か知られている。ただし、井伊直虎については、昨年末に実は男性だったという説も発表された。

この井伊家、番組の冒頭でもふれられたように、静岡県西部、浜名湖の北側に位置する遠江国井伊谷(浜松市北区)の国衆である。

江戸時代に編纂された幕府の公式系譜集である『寛政重修諸家譜』によると、井伊家は藤原北家良門流で、良門の子利世が祖とある。このため、一般的には井伊家は藤原北家の子孫とされているが、実は、公家の系譜として最も信頼性の高い『尊卑分脈』には、良門の子に利世という名はない。

江戸時代初期に『藩翰譜』を編纂した新井白石もこれを指摘しており、井伊家は駿河・遠江に広がった藤原南家の子孫ではないか、と示唆している。

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