人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、本当?と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

著書は『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など多数。

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銀シャリの「鰻」

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2016/12/05 09:13

2016年のM-1で優勝を決めた銀シャリの二人(左が鰻和弘さん。画像は公式サイトをキャプチャしたもの)

12月4日に開催された「M-1グランプリ2016」で、昨年2位だった銀シャリが優勝した。コンビを組んでいるのは、大阪府八尾市出身の鰻和弘と、兵庫県伊丹市出身の橋本直の2人。

鰻和弘の「鰻」という名字は、芸名ではなく本名だ。全国に十数世帯しかない珍しい名字で、鹿児島県の指宿市や、いちき串木野市などにある。

指宿市の山川町には、鰻池という湖がある。直径1.3キロ、面積1.2平方キロという小さな湖で、火口に水が溜まってできた円形の火口湖である。かつて、池の水を抜いて水田にするために周囲の一部を壊したところ、水中から大鰻が現れて水口に横たわり、水の流出を防いだことから、「鰻池」と呼ばれるようになり、池で鰻を取ることを禁止したという。以後、池の北東部にある村も「鰻村」と称し、村民は「鰻」を名字にしたと伝える。

なお、鰻池近くの池田湖は、現在でもオオウナギが生息していることで知られる。オオウナギは、紀伊半島や四国・九州など暖かい地方に生息するウナギで、通常の鰻が大きくなったものではなく、別の種類。大きいものでは2メートル、20キロにもなるという。

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