『設備転倒事故についての顛末書』
 顛末書は、人為的な要因の強い事故や過失について、その事件、事故、トラブルなどを、詳しく記述して、その事情を上司や社外の相手に報告するものです。
 特に社外の相手とのトラブルが生じる心配があるような事故やミスの場合には、顛末書を提出し、さらに詳しい事情の説明が求められます。
 
 
 
 
平成◯年◯月◯日

株式会社△△
事業部長 佐藤 ◯郎様

□□株式会社
第1営業部 山田 ×夫

日急デパートのクリスマス・ツリーの
転倒について

平成◯◯年12月21日午後4時頃、日急デパート入口に飾りつけたクリスマス・ツリーが転倒し、ショーウィンドーのガラスにひびが入るという事故が発生しました。
 この事故は下記のとおりの経緯により発生しました。

1.このクリスマス・ツリーは、××ディスプレー社の施工によったもので、平成◯◯年11月10日に検収の際には異常がなかった。
2.12月10日、当該ツリーを固定しているワイヤーにやや緩みが発見されたので、ただちに施工会社に依頼して、ツリーの固定を点検し、不完全箇所を修理した。
3.事故発生の12月21日は、来店客が多く、出入口が混雑していた際、数名の小学生が当該ツリーの枝を持って揺り動かして遊んでいた。
4.本年12月10日(設置後1か月)、固定箇所の緩みを修理したが、その際完全な処理がなされず、応急処理にすぎなかったかとの疑いがある。その点を看過したまま、10日間以上も経過したことが、今回の事故を引き起こしたものと考えられる。

 なお、当該ツリーはただちに撤去しました。ショーウィンドーのガラス破損の補償については、日急デパートと交渉中で、だいたいの見通しとしては、ガラス保険の保険金によって処理することを日急デパートが了承する模様です。 
以上

・事故の周辺の状況やそれにかかわった人々の状況も記述し、事故やミスを取り巻く全体の様子がわかるようにする
・事故の実態を客観的に記述し、その後、経緯を箇条書きにするとわかりやすい
・事実と推察は別にする


「他人に聞けない文書の書き方」矢嶋弥四郎著 より抜粋。一部加筆
 
 
もっと知りたい人は
 
他人に聞けない文書の書き方
その時の事情・状況に応じた書き方がポイントで、他人に聞くわけにもいかない文書の書き方。たとえば始末書、顛末書、わび状、退職願など、思いがけずも書く必要が生じ、ハタと困ったときに開けば必ず役に立つ本。


ほかにも、
・商品の発送遅延に関する理由書
・社外の相手に宛てた始末書
などを紹介しています