全図解 トヨタ生産工場〔生産管理・品質管理〕のしくみ

発売日 2011.02.23
著者 青木幹晴
判型 B5判/並製
ページ数 144
ISBN 978-4-534-04801-1
価格 ¥2,200(税込)

既刊『トヨタ生産工場のしくみ』の姉妹編。トヨタを知り尽くす著者が、トヨタ生産方式を実現するまでの道を詳しく解説。中国や韓国への導入事例も収録。効率的でコスト削減ができるトヨタの生産管理・品質管理の手法が、今度こそ本当に理解できる!

≪章立て≫
≪基礎編≫トヨタ生産方式のベースを理解する
≪応用編≫トヨタ生産方式をより高度に理解する

オンラインストアで購入する

テキスト採用など、大量・一括購入に関するご質問・ご注文は、弊社営業部(TEL:03-3268-5161)までお問い合わせください。

詳細

≪基礎編≫トヨタ生産方式のベースを理解する

 Section1 トヨタ生産方式と産業革命との関係

  1 分業の発見 12

    ――トヨタの強さの源泉はここにあった!

  2 トヨタ生産方式は第三次産業革命 16

    ――平準化と段取り時間の短縮

  3 分業の進むべき改善の方向性 18

    ――加工、検査、運搬、停滞

 Section2 トヨタ生産方式の全体像

  1 トヨタ生産方式に至る道 22

    ――「少人化」までのハードル

  2 四時間の段取り替えを三分にした経緯 28

    ――豊田喜一郎の夢、新郷重夫のアイデア

  3 「機種別配置」から「工程別配置」「同期化」へ 32

    ――長大なラインをスムーズに動かす

  4 同期化の工程待ち解消を検証する 36

    ――加工工程を一分ごとに順次分解していく

 Section3 トヨタ生産方式と品質

  1 日本の品質管理の歴史 38

    ――不良品をつくらないための検査

  2 ポカヨケで「品質の工程での作り込み」   42

    ――ポカヨケの設置前、設置後

  3 ポカヨケの三つの検査機能   46

    ――「ポカミスはなくならない」の前提で対策

  Column トヨタの人事評価は能力+改善活動 50

≪応用編≫トヨタ生産方式をより高度に理解する

 Section1 設計変更と部品管理

  1 設計変更を工場へ指示する方法 52

    ――モデルチェンジでの対応

 Section2 平準化への道のり

  1 受注から平準化までの具体的プロセス 56

    ――生産計画の立案のプロセス

  2 エンジン組付ラインでの平準化 60

    ――エンジン組立は「小さな自動車工場」と同じ

 Section3 生産必要数の算出

  1 部品必要数算出のしくみ 64

    ――設計変更依頼書の流れ

  2 各工程の必要数の算出方法 66

    ――補給部品の供給体制をどう築くか

 Section4 生産計画と実際の稼働

  1 月度生産計画立案のしくみ 68

    ――1ヶ月間の生産数量の固定化

  2 長期生産計画での日々の稼動計画 70

    ――定時稼働、残業、そして休日出勤

  3 短期・長期の生産計画の立て方 76

    ――生産数量の増減にどう対応するか

 Section5 工場における製造の様子

  1 内製品の流れ 78

    ――粗材・部品投入と組付ラインへの流れ

 Section6 工場での生産管理

  1 他メーカーとの生産管理の違い 82

    ――生産ピラミッドの対象は自社のみか?

  2 生産管理の仕事は 86

    ――内示数と確定数は「三%」の誤差までで

  3 かんばん回収の自動放送の役割 90

    ――残業も含めての等分に区分

  4 打切りたな卸しのしくみ 94

    ――モデルチェンジにともなう生産管理室の業務

  5 エンジン工場のコントロール室とは 98

    ――トヨタ工場の中の知られざるしくみ

  6 「目で見る管理」は機械仕掛けで…100

    ――大野耐一流「現物確認」を徹底する方法

  7 「電子かんばん」より「従来かんばん」 104

    ――若きトヨタマンに「温故知新」

  8 「かんばん」の最大の機能は何か? 107

    ――かんばん運用の条件は「平準化」

  9 工程ごとに違う「かんばん」の種類 110

    ――信号かんばん、引取りかんばん

  10 石垣の上に天守閣をつくる仕事…112

    ――「生産管理の仕事」の位置は?

 Section7 物流の思想と現実

  1 「運搬はムダ」は生きているか? 116

    ――工場の配置だけで効率化を図れるはずだが 

 Section8 改善と生産性の評価

  1 製造予算管理の全体像 118

    ――しくみはシンプル

  2 労務費をどのように管理するか 122

    ――製品時間と能率「改善」を数値で表わす

 Column 研修で支給される豪華な弁当の意味は? 126

≪実践偏≫中国、韓国への導入事例

 Section1 中国

  1 中国でのTPS導入事例 128

    ――汗と涙の「技術移転」実践記

 Section2 韓国

  1 韓国タイヤメーカーでの改善事例 134

    ――韓国に合わせた五段階式TPSで

INDEX 142

著者プロフィール

青木幹晴

あおき・みきはる
1955年、愛知県豊橋市生まれ。78年、早稲田大学商学部卒業、トヨタ自動車工業に入社。本社工場生産管理(組立・車体・塗装)、本社工場原価グループ(能率・製造予算管理)、田原工場生産管理(エンジン・機械)、田原工場原価グループ、経理部、財務部、米州事業部(海外生産車の原価企画)、人事部(海外関係人事)を経て、2004年、トヨタ自動車を退職(退職時資格課長級)。現在、関連会社オーエスジー(株)OPS推進本部副本部長。

関連書籍

ページのトップへ