社長なら「財務3表」のここを見ろ!

発売日 2010.09.24
著者 國貞克則
判型 四六判/並製
ページ数 208
ISBN 978-4-534-04759-5
価格 ¥1,650(税込)

会社をつぶす社長の9割は“決算書の使い方”を知らない。『財務3表一体理解法』の著者による中小企業の社長のために会計を解説。財務3表(バランスシート・損益計算書・資金繰表)を通じて会計の仕組みを説明し、バランスシートの活用法を紹介。

≪章立て≫
第1章 会計を知らない社長が会社をつぶす
第2章 いまさら恥ずかしくて聞けない「会計の基本」
第3章 「3つの表のつながり」がわかれば会計の仕組みがわかる
第4章 優秀な経営者はBSの何を見ながら経営しているのか?
第5章 BS計画を達成するために従業員の「利益意識」を高める

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第1章 会計を知らない社長が会社をつぶす

 1 会計は経理まかせ・税理士まかせじゃ損をする 14

   業績が安定した企業とそうでない企業の社長はどう違う? 14

   借入金はPLのどこに表れるか、即答できますか 15

 2 数字で記録された決算書は経営者の「成績表」 17

   ゴルフ、フィギュアスケートとビジネスの共通点はどこにある? 17

   銀行は将来の事業計画書など見てくれない 18

 3 社長にとって決算書は「作る」ものではなく「使う」もの 19

   社長の「勘」は「数字」で磨かれる 19

   忙しい社長は「簿記」や「仕訳」は勉強するな 20

   社長に求められるのは決算書を“使う”こと 21

第2章 いまさら恥ずかしくて聞けない「会計の基本」

 1 資金繰表は会社の「家計簿」 24

   知っておくべき表は3つだけ 24

   業種が違っても300万社に共通する「3つの活動」とは? 26

   なぜ資金繰表は3つの欄に分かれているのか? 28

 2 資金繰表と損益計算書(PL)はどう違う? 30

   現金の出入りだけをチェックしていてもダメ? 30

   利益イコール現金ではないので要注意! 31

 3 「収益」の意味がわかればPLがわかる 33

   「収益」「費用」「利益」の3つからPLは成り立つ 33

   本業で儲けた利益が「営業利益」 36

   利益には、毎年あがってくるものと、その期だけのものがある 37

 4 BSは財産の残高一覧表 39

   右側が「どうやって集めたか」、左側が「何に投資したか」 39

   「流動」か「固定」かは1年が基準 41

   会社がお金を集めてくる方法は2つではなく3つある 42

   「バランスするからバランスシート」という誤解 44

 5 BSを図にすれば会社の状態が一目瞭然 45

   もし取引先がBSを見せてくれたら    45

   同じ業界の会社のBSを入手する 48

 6 これだけは知っておきたい簿記の基本原則 50

   帳簿に記帳するから簿記 50

   「利益1億円」は本当にスゴイのか? 55

 7 配当するとはどういうことか 57

   会社はだれのもの? 社長のもの? 57

   株主は「リターン」を求めて「投資」する 58

   配当を定期預金で考えると    59

   リスクをとっている株主には相当の配当を 61

第3章 「3つの表のつながり」がわかれば会計の仕組みがわかる

 1 3つの表はつながっている 64

 2 資本金500万円で会社を設立する 67

 3 銀行から2000万円を借り入れる 72

 4 事務用品10万円分を現金で購入する 74

 5 店舗2000万円を現金で購入した 79

 6 商品500万円分を現金で仕入れ、1000万円の現金売上があった 82

 7 商品700万円分を買掛で仕入れ、1400万円の売掛での売上があった 84

 8 買掛金700万円の支払い 90

 9 借入金200万円を返済する 92

 10 減価償却費を計上する 95

 11 税金を計上する 100

 12 勘定合って銭足らず 103

第4章 優秀な経営者はBSの何を見ながら経営しているのか?

 1 BS経営の前に大切にすべきこと 106

   事業はBSに始まりBSで評価される 106

   資金繰り→利益確保→BS経営の順番を大切に 108

   本業自体の調子が悪くないのに調子が悪い原因は? 109

   失敗のタネは調子のいいときにその芽を出している 111

 2 経営者の仕事は事業をマネジメントすること 113

   経営者が管理すべき3つのポイント 113

   「事業全体のマネジメント」とは何をマネジメントしているのか? 116

 3 BSの右側を見て自社の状況を冷静に把握する 118

   BSの利益剰余金を見れば過去の経営がわかる 118

   「銀行のための経営」になっていないか? 121

   お金の集め方は間違っていないか 123

 4 BSの左側を見て経営者が判断すべきこと 127

   BSの左側に何を持ってくるかを決めるのが経営者の仕事 127

   経営者にとって投資の判断こそが最大の課題 128

   投資するときには綿密な数値計画と社長の直感で 130

 5 BSの右と左を見ながら現金をマネジメントする 132

   短期の現金をどうマネジメントするか 132

   支払サイトで信用をマネジメントする 134

 6 理想のBS計画とPL計画を作ってみる 136

   「昨年度比」からの計画立案をやめる 136

   従業員に十分な退職金を支払えているか? 137

   株主への配当は経営者の義務 139

   借金を意識的に減らしていくための利益を計算する 140

   理想のPLをシミュレーション 142

   本来あるべき利益を稼ぐために必要な売上高は? 144

 7 経営者の意思と能力はBSに表れる 148

   経営者としてどんな会社にしていくつもりか 148

   経営者の意思がBSに表れる 149

   経営者は利益剰余金の増減で評価される 154

   自社の状態を知るためのビジュアル財務分析 159

第5章 BS計画を達成するために従業員の「利益意識」を高める

 1 「損益分岐」を理解し従業員の利益感度を高める 166

   従業員に協力してもらわなければならない 166

   「損益分岐」という考え方を理解する 167

   損益変動をシミュレーションして感度を高める 171

 2 利益意識を高めるために数値を細かく管理する 174

   どんぶり勘定で運営している優良企業はない 174

   違う事業なのに、なぜ一律、粗利率20%が目標なのか 175

   採算の悪い事業を切り離すとどうなる? 177

 3 5つの「費用」を削減する 179

   費用を下げるときにはまず「K」のつく費用に着目 179

   税理士に不満があるなら社長仲間の口コミで探す 180

   「いまのやり方が最悪」という視点で業務改善を 181

 4 やはり売上を上げるしかない 183

   「お客様が価値を認めてくださる特徴」が差別化に 183

   人の上をいくか、人とは違うことをするか 184

   計画を達成し約束を守り続けることが信頼につながる 185

著者プロフィール

國貞克則

くにさだ・かつのり
経営コンサルタント。1961年生まれ、83年東北大学工学部卒業後、神戸製鋼所入社。海外プラント輸出、人事などを経て、96年米国ピーター・ドラッカー経営大学院でMBA取得。01年ボナ・ヴィータコーポレーションを設立し独立。中小企業の財務・人事・企画などをサポートし、経営者から“社長の右腕”として厚い信頼を集める。中小企業の社長に会計を理解してもらうための方法論として「財務3表一体理解法」を編み出す。著書に『財務3表一体理解法』『財務3表一体分析法』(朝日新書)ほか多数、訳書に『財務マネジメントの基本と原則』(東洋経済新報社)がある。

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