図解 生産管理のすべてがわかる本

発売日 2010.06.16
著者 石川和幸
判型 A5判/並製
ページ数 216
ISBN 978-4-534-04722-9
価格 ¥1,760(税込)

生産管理の目的やさまざまな手法について、2ページ見開きで、やさしく解説。新製品開発、見込生産、個別受注生産の生産管理の方法を分けて説明し、原価管理や生産管理システムについても網羅していて、必要な知識をモレなく解説した入門書の決定版です。

≪章立て≫
1章◆生産管理とはいったいどのようなものか
2章◆生産管理の基礎となるさまざまな管理
3章◆生産管理が認識すべき生産の種類と全体像
4章◆新製品開発の生産管理はどのように行なうか
5章◆見込生産の生産管理はどのように行なうか
6章◆個別受注生産の生産管理はどのように行なうか
7章◆生産管理に欠かせない原価管理
8章◆生産管理を支えるさまざまなシステム
9章◆生産管理を高度化する改善手法
10章◆これからの生産管理に求められるもの

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はじめに

1章◆生産管理とはいったいどのようなものか

 1 生産管理とはなにをすることなのか 10

 2 生産管理の目的とは 12

 3 生産管理で追求される3要素+2要素:QCDSMとは 14

 4 生産の3つの流れとそれを支える生産の3Mとは 16

 5 生産管理に欠かせないPDCAサイクル 18

 6 生産管理はだれの仕事か、だれが責任をもつのか 20

 Column 世界のお手本、日本の生産管理 22

2章◆生産管理の基礎となるさまざまな管理

 1 生産管理の基礎1 チーム管理とスキル管理 24

 2 生産管理の基礎2 5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾) 26

 3 生産管理の基礎3 生産を効率化する作業管理 28

 4 生産管理の基礎4 生産基盤を安定させる設備管理 30

 5 生産管理の基礎5 「もの」を管理する現品管理 32

 6 生産管理の基礎6 すべての基本、品質管理 34

 7 生産管理の基礎7 生産進捗を司る工程管理 36

 8 生産管理の基礎8 外部連携を管理する購買管理 38

 9 生産管理の基礎9 物流を管理する物流管理 40

 10 生産管理の基礎10 工場を安全にする安全管理 42

 Column 「見える化」と「目で見る管理」 44

3章◆生産管理が認識すべき生産の種類と全体像

 1 見込生産と個別受注生産はどのような点で異なるのか 46

 2 ATO、CTO、BTOや繰返受注生産とは 48

 3 生産は離散型、連続型、混合型に大きく分類される 50

 4 集約型(Aプラント)および分散型(Vプラント)とは 52

 5 ロット生産から1個流し生産、混流生産へ 54

 6 フローショップ、ジョブショップ、セル生産とは 56

 7 生産管理の全体像を見渡してみると 58

 Column 繰返受注生産の功罪 60

4章◆新製品開発の生産管理はどのように行なうか

 1 企画と研究・開発が長期的な競争力を維持する 62

 2 機能要件定義と機能設計で顧客の要求に応える 64

 3 販売計画・生産計画と原価見積り・価格計画 66

 4 原価企画によって新製品の採算性を向上させる 68

 5 内部生産するか外注するかを検討する生産編成 70

 6 供給業者と連携して部品や資材を調達する 72

 7 生産技術部の出番、設備設計と工程設計 74

 8 機能試作・量産試作とプリプロダクション 76

 Column 終売管理と生産終了、部品のラストバイ 78

5章◆見込生産の生産管理はどのように行なうか

 1 販売計画と仕販在計画が「計画」のスタート 80

 2 設備投資と標準原価が決まる予算と大日程計画 82

 3 生産能力、足長部材の制約のなかで行なわれる中日程計画 84

 4 生産実行指示に直結する小日程計画 86

 5 購買指図と製造指図を行なう資材所要量計画 88

 6 生産統制を司る製造指示、作業指示 90

 7 PDCAサイクルの要となる進捗管理と実績管理 92

 8 受注管理と引当管理、出荷管理 94

 9 サービスパーツ生産も生産管理の大事な仕事 96

 Column 需要予測は「どこ」の予測で、「だれ」が行なうものか 98

6章◆個別受注生産の生産管理はどのように行なうか

 1 引合管理からスタート、コンフィグレーションで決める 100

 2 仕様確定と見積管理で収益が決まる 102

 3 設計作業を詳細化し、出図計画を立案する 104

 4 生産設計の必要性と工程展開の仕方 106

 5 自社工程で行なうべきか外注工程で行なうべきか 108

 6 オーダー別小日程計画と製造指示・進捗管理 110

 7 外注の作業管理と資材調達における注意点 112

 8 納入・据付工事と試運転は迅速にすむように準備する 114

 9 おろそかにできない契約管理とアフターサービス 116

 10 案件ごとに利益計画・資金計画を立てる 118

 Column WBS管理とはどのようなもの? 120

7章◆生産管理に欠かせない原価管理

 1 どのような目的のために原価管理を行なうのか 122

 2 原価計算は総合原価計算と個別原価計算とに分けられる 124

 3 原価計算は全部原価計算と直接原価計算とに分けられる 126

 4 実際原価計算と標準原価計算により原価差異が求められる 128

 5 損益分岐点分析によりコストダウンの視点がわかる 130

 6 利益管理と相違するキャッシュフロー管理 132

 7 活動基準原価計算とはどのようなものか 134

 8 スループット会計と時間当たりスループット計算 136

 9 投下資本から最大リターンを得るためのEVA 138

 10 生産管理における管理指標はどのようなものがあるか 140

 11 管理指標設計に使えるバランススコアカード 142

 Column 予算制度と業績評価、原価管理が生産を歪める 144

8章◆生産管理を支えるさまざまなシステム

 1 統計的需要予測システムとはどのようなものか 146

 2 サプライチェーン計画を最適化するSCPとは 148

 3 資材所要量を計算するMRPの3つの機能 150

 4 ERPとはどのようなものか 152

 5 高い生産管理能力が要求されるスケジューラーとは 154

 6 製造実行統制の要、MESとはどのようなものか 156

 7 品質データベースのLIMSでなにができるのか 158

 8 機械操作を司るPLCはどのように働くのか 160

 9 倉庫の現品管理を徹底するWMS 162

 10 所要量展開と原価積上げを支えるBOM 164

 11 製品のライフサイクルを管理するPDM 166

 12 営業の見積りを誘導するコンフィグレーター 168

 Column 捨てられる自動最適化システム、SCMは「見える化」で 170

9章◆生産管理を高度化する改善手法

 1 工場の改善体制を築くTQC 172

 2 作業を効率化して利益を最大化するIE 174

 3 機能とコストの関係で価値を表現するVAとVE 176

 4 リードタイム短縮の要諦、小ロット&短サイクル生産 178

 5 人員効率最大化を狙う多能工化・セル生産と標準化 180

 6 在庫低減活動は永久に続く工場の使命 182

 7 在庫削減を進めるJITと在庫を外部化するVMI 184

 8 ボトルネックを改善し、生産性を向上させるには 186

 9 アフターサービスを効率化する大部屋化とトリアージ 188

 Column JITの功罪 190

10章◆これからの生産管理に求められるもの

 1 機能していなかった日本のSCM 192

 2 現地生産・調達─現地販売の生産管理のむずかしさ 194

 3 単なる生産拠点から販売拠点へと変貌する新興国 196

 4 アウトソーシングにより生産をフレキシブル化する 198

 5 高齢化、雇用の流動化により技術伝承が急務に 200

 6 工場が突きつけられる「ごみゼロ」工場とCO2削減 202

 7 リサイクル・リユース管理が生産管理の課題に 204

 8 日本の製造業が直面する部分最適・全体崩壊 206

 9 日本の製造業が生き残っていくためには 208

 Column 利益率指標と製造業の永続性 210

さくいん 211

著者プロフィール

石川和幸

いしかわ・かずゆき


早稲田大学政治経済学部政治学科卒、筑波大学大学院経営学修士。日本能率協会コンサルティング、アンダーセン・コンサルティング(現、アクセンチュア)、日本総合研究所などを経て、サステナビリティ・コンサルティングを設立、代表を務める。専門は、ビジネスモデル構想、SCM構築・導入、ERPシステム導入、管理指標導入、プロジェクトマネジメントなど。


著書に『SCMの基本』『在庫マネジメントの基本』『図解でわかる 販売・物流管理の進め方』(以上、日本実業出版社)、『なぜ日本の製造業は儲からないのか』 (東洋経済新報社)、『図解 よくわかるこれからのSCM』(同文舘出版)、『図解 工場のしくみが面白いほどわかる本』(中経出版)、『エンジニアが学ぶ物流システムの「知識」と「技術」 第2版 』、『エンジニアが学ぶ生産管理システムの「知識」と「技術」』(以上、翔泳社)、『現場で使える「SCM」の教科書』(ソシム)など多数。


 

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